活動報告

2016年

今年も開催!千歳市で3度目の“地球のステージ”

  「地球のステージ」は、精神科医でNPO法人地球のステージ代表理事の桑山紀彦さんによる、ライブ音楽と映像、語りによる公演です。桑山さんはタイやカンボジア、イラク、ソマリア、東ティモールなどで医療支援活動をしてきました。近年は東日本大震災や熊本地震の被災地でも、被災者の心のケアに取り組んでいます。

NPO法人地球のステージ


 一昨年度の“地球のステージ1”、昨年度の“地球のステージ2〜国境を越えて〜”に続き、 千歳市では3回目の開催となる、「地球のステージ」の公演を6月19日、北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)の中ホールで開催しました。

  公演は五つのプログラムで構成しました。「ジャワ島中部震災救援篇」では、2006年5月の地震で壊れた学校の校舎のがれきを使い、子供達が楽器や曲を作り演奏する取り組みの中で元気を取り戻す少女を取り上げました。「終わらない貧困篇」ではフィリピンで貧困解決のために取り組んだプロジェクトの失敗を基に、貧困が解決されない心の落とし穴を指摘。「ガザ・不思議な石篇」では空爆で母親を亡くした少女のケアのため、映画の撮影を進める様子を紹介しました。


  「自転車日本一周篇」は桑山さん自身の過去を振り返り、日本一周の旅に出かけた青春時代を振り返りました。「東日本大震災復活篇」では、震災と津波の辛い記憶と向き合い、人にその記憶を語ることで「心の復活」への道を歩み始めた人を取り上げました。


  当日は170人が来場しました。公演中は目頭を押さえる人も多く、アンケートには「また来年もみたい」「自分の道が開けた気がする」などのコメントが寄せられました。


映画「クロスロード」鑑賞ツアーin浦河町を実施しました!

 青年海外協力隊の映画「クロスロード」が浦河町の老舗映画館“大黒座”で上映されると聞いて、北海道OB会有志が1月11日と16日に浦河町を訪問。世界のことや青年海外協力隊について理解を深めてもらうべく、活動をしてきました!

国際理解のためのワークショップ実施(1/11)
 浦河町在住のキルギスOB/OG五十嵐ご夫妻と、浦河町教育委員会のご協力の下、キルギスの体験談発表と、国際理解のワークショップ「世界がもし100人の村だったら」(※NPO開発教育協会制作)を実施しました。当日は子どもからお年寄りまで約20名が参加。キルギスの体験談発表では、民族衣装を身にまとった五十嵐さんご夫妻からキルギスの紹介があり「北海道とキルギスは似たところがあります」と、雄大な自然の風景写真が写し出されました。ワークショップでは、文字が読めない体験などを通して「世界の問題が体感できた」との声が聞かれました。


民族衣装体験&世界のお茶試飲、そして大懇親会(1/16)
 第2弾の訪問となったこの日は、全道から9名のOB/OG(ではない方もいましたが)有志が浦河町に集合!大正7年創業の老舗映画「大黒座」の館主である三上さんご夫妻にご協力をいただき、ロビーをお借りして、民族衣装の試着コーナーと世界のお茶試飲コーナーを設置させてもらいました。「大黒座」を訪れたお客様とお茶を飲みながら派遣国のお話をしたり、「クロスロード」のPRをしました。
 夜は、「大黒座」を支えている「大黒座サポーターズ・クラブ」の方を囲んで大懇親会を開催。浦河町の美味しい恵みを存分に味わうと共に、浦河町の魅力についてお伺いすることができました。
 今回の訪問では、浦河町のみなさんに青年海外協力隊を知っていただく良い機会になったと共に、私たちも地方での温かみを感じられるイベントとなりました。また、地方でOB/OGが集まる機会を作りたいですね!! (文責:19-1大倉)




2015年

   国際交流サッカー大会、今年も熱く開催!

 8月8日(土)、恵庭市陸上競技場と多目的広場で北海道OB会主催国際交流サッカー大会が開催され、JICA研修員と地域の方々が一緒にサッカーの試合とバーベキューを楽しみました。

 当日は、恵庭市FCの方が中心になり、ゲームを取り入れた楽しい準備運動を実施。その後、少年サッカー少年団が自己紹介を兼ねてJICA研修員・大人・中学生・小学生の混成でチームを編成し、ミニ試合が始まりました。いつもながら小学生は大活躍です!


 試合後、バーベキュー班が用意したとびっきり美味しい羊肉と野菜と冷えた飲み物に、研修員はもちろん皆大喜びでした。食後はスイカを食べながらの「スイカ種飛ばし」ゲームをしましたが、子供たち以上に研修員たちはむきになり応援する方は大笑い。研修員にとってサッカー、バーベキューを通して供たちと過ごした休日は忘れられないものになったようです。
 JICAセンターへの帰路、研修員たちは日本文化体験で恵庭の温泉に立ち寄りましたが、脱衣場で入浴をギブアップした者が何人かいたとのこと。温泉入浴という異文化を理解するのは難しかった・・・かな?




 ※JICAの研修員に北海道滞在中の楽しい思い出を作ってあげたいOB/OGの気持ちと、地方の子どもたちに国際的な視野を持たせてあげたいという地元の大人の思いが一つになり始めたサッカー大会でしたが、何年か経ち、恵庭FCの方たちや少年団の親が加わり、準備や後片付けを手伝ってくれるようになりました。サッカー少年団の小学生は毎年4年生が参加するので、4年生になったら外国人とサッカー交流ができると楽しみにしています。また、今年は市内の中学校サッカー同好会(来年度は部に昇格とのこと)が参加しました。
 小さな輪から少しずつ広がってきた当イベント、北海道OB会が歩んできた証しとなっています。

   協力隊OGが企画&運営!千歳で開催した“地球のステージ”

 皆さんは“地球のステージ”をご存じですか?最近、協力隊に派遣された方は訓練所で観覧した方もいるので、記憶に新しいかもしれません。宮城県で心療内科医をしている桑山紀彦氏が案内人となり観客を世界旅行へ誘う、ライブ音楽と大画面の映像、スライドと語りを組み合わせたコンサートステージです。

NPO法人地球のステージ


 「このステージを千歳で開催したい!」と意欲を燃やし、昨年実行委員会を立ち上げたのが、千歳市内で勤務しているタンザニアOGの安達智子さんでした。6月21日(日)開催当日、この日まで広報や協賛依頼であちこち走り回っていた実行委員会のメンバーと安達さんは、受付が始まるまでは少し緊張した面持ちでしたが、ホールの前を見てビックリ。開場時間前にも関わらず、会場ホール前にはすでにたくさんの人が集まっていました。


 昨年度は“地球のステージ1”の上演でしたが、今回は“地球のステージ2〜国境を越えて〜”を上演。イラン、パレスチナ、東ティモールを巡る旅で、震災で家族を失った少年や、占領下に生きる少女たち、独立紛争を経てスタートをきった国の物語など、桑山さんが各国で出会った人々のストーリーが描かれていました。最後に東日本大震災の話もあり、会場にはすすり泣く声が多く聞こえていましたが、ステージ全体を通して、人間の逞しさや美しさ、そして、どこにいても変わらない人の温かさを感じることができました。協力隊経験者はきっと、実感を伴った共感ができたのではないでしょうか。


 結局、今回の動員数は約250名で、前回の120名の2倍以上になりました。実行委員会の広報活動が身を結んだのだと思います。さらに、前回公演を見て感動した方が、きっと今年はお友達を誘って参加してくれたのでしょう。最後に案内人である桑山さんが「千歳では人と人との繋がりを感じた」と仰っていました。その繋がるきっかけを最初に作ったのはきっと安達さんです。安達さんの情熱が賛同者を呼び、この公演を成功させることになったと感じます。開催、お疲れ様でした! 来年は“地球のステージ3”も企画しているとのこと。ご興味をお持ちのOB/OGは、是非安達さんにご連絡をお願いします!

参考:
地球のステージ実行委員会inちとせ

地球のステージブログ


   平成27年度 青年海外協力隊北海道OB会総会を開催しました!

 5月16日、JICA北海道(札幌)にて、平成27年度青年海外協力隊北海道OB会総会を開催しました。当日は31名のOBが集まりました。
 総会が始まる前に、同日開催されていた「日本ネパール教育協力会(JECS)」「東洋大学社会学部小林正夫ゼミ」主催『4.25ネパール震災支援−これからの支援を考える〜JECS・渡邊雅行代表によるネパール大地震直後の現場報告〜』の開催会場とスカイプで繋ぎ、総会会場で流しました。 今回の震災を受け、北海道のネパールOB/OGにもなにかできないか、と動き始めたところだったので、現状の報告は大変興味深いものとなりました。


 総会では、はじめに平成26年度の活動報告と決算報告がありました。山口会長より協力隊ナビや新隊員の壮行会など定期的な活動に加え、道北OB会が主体となったアフリカンフェスタや、10回目を迎えた国際理解講座、JICA研修員との意見交換会などの活動報告がありました。平成27年度の活動計画案と予算案については、基本的に昨年度の活動を踏襲することに加え、千歳市で開催予定の『地球のステージ』や『シリア写真展』など新たな活動予定も報告され会場の承認を得ました。
 また、今年で青年海外協力隊が発足50周年を迎えたことから、7月に予定されている記念講演会の報告もありました。参加者から「ISの活動により日本国内でアラブ諸国やイスラム教に対する恐怖感や偏見が広がっていると感じる。このような誤解を解く活動を我々OBがしていかなければならないのでは」との意見が出されました。これに対し、「小中学校を訪問した際、子どもたちに少しでも伝える努力をしている」「OB/OG一人ひとりが周りの人に伝えていくことが大切」等の意見が出され、山口会長からは「シリア写真展もそのようなイスラム圏への理解促進になることを期待している」「他にも活動をしたいOBがいたら、積極的に企画しOB会に相談して」と回答がありました。


 次に各地区OB会より活動報告がありました。北海道は広いため、道北、道東、オホーツク、道央、後志、道南の6つのOB会に分かれて活動しています。各地区の活動では、よりアットホームな活動を行っています。札幌近郊以外にお住まいのOB/OGの皆さんも、ぜひ各地区のOB会にコンタクトをとってみてはいかがでしょうか?


 最後に、ネパールOB達によるネパール震災についてのお知らせ、会費制の有志の会の提案、東北震災復興支援報告がありました。夜の懇親会では、総会出席者を越す36名が集まり、お互いの近況報告をするなどして楽しい時間を過ごしました。
 まだ総会に参加したことのない皆様、ぜひ来年は足をお運びください!

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